いまさら聞けないサーキュレーターの使い方について~コスパがいいのは本当なのか?~

くらし

 「サーキュレーター」ってよく聞くけどいったいどんなものなのか?名前は知っているけど使い方や経済的なのかわからないといった点について今回調べてみました。
 実際、サーキュレーターの電気代は1時間当たり0.061円と格段に安く、エアコンと併用することで毎月の電気代が安くなることがわかりました。
 その他にもサーキュレーターにあると便利な機能や使い方の一工夫についても紹介していきます。

サーキュレーターってどんな効果があるの?

 サーキュレーターは英語で「circulator」と書きます。
 円「circle」循環する「circulate」循環装置「circulator」と発展したように循環させる装置のことを表します。

 その名の通り空気を循環させる装置をサーキュレーターと呼び、空気を循環させることが目的となります。

 部屋の暖かい空気は天井に、冷たい空気は床付近に留まりやすくなるため、空気を循環させることによって部屋の温度を均一化させることができます。

 室温の均一化が冷暖房時に大きく役に立つため、最近ではエアコンと併用した使い方が主流となっています。

冷房時の場合

 エアコンで冷房運転しているときにはエアコンからの冷たい空気は床付近に留まってしまいます。
 これでは足元だけ涼しい状況になってしまうため、床にサーキュレーターを置いて水平に送風させると冷たい空気が部屋全体に行き渡り、体全体で涼しさを感じられるようになります。

暖房の場合

 エアコンで暖房運転しているときには風向きを床に向けても暖かい空気は天井付近に留まってしまいます。空気の循環がされていないと部屋全体が温まるまでに時間がかかってしまいます。
 そこで床にサーキュレーターを置いて天井に向けて送風させることで天井付近の暖かい空気を部屋全体に行きわたらせ、部屋全体を素早く温めることが出来ます。

衣類乾燥にも効果的

 サーキュレーターはエアコンとの併用が良く取り上げられますが、衣類乾燥時にも大いに役立ちます。

 梅雨の時期は浴室乾燥機を使って衣類乾燥することもあると思います。
 しかし浴室は湿気が溜まりやすく、浴室乾燥時には衣類と浴室の両方を乾燥させなければなりません。

 そこで、浴室乾燥を行う前にサーキュレーターで30分ほど浴室内の空気を循環させます。脱衣所に湿気を逃がすことで、浴室乾燥を行う時には湿度が低くなった状態から乾燥を開始でき、乾燥完了までの時間を短縮することが出来ます。

扇風機との違いは?

 日本に昔からある扇風機とサーキュレーターはどんな違いがあるのかと思われる方もいるのではないでしょうか。
 特筆して扇風機とサーキュレーターの違いはありません。
 扇風機は風に当たり涼むものとして、サーキュレーターは空気を循環させるものとして作られていますが、風にあたって涼んでたら扇風機にもなりえますし、部屋の空気を循環させてたらサーキュレーターにもなりえます。

大きく違うと言えば次の2点です。

  1. サーキュレーターは羽根の位置が低い
  2. サーキュレーターは羽根を上に向けることが出来る

 サーキュレーターは空気の循環を目的としているため、床面の空気も循環できるように羽根は低い位置になるように設計されています。
 また、天井付近の空気も循環できるように羽根の向きを垂直にすることが出来ます。

 扇風機よりもサーキュレーターの方が羽根の可動域が広い傾向にあります。
また、機器本体自体もサーキュレーターの方がコンパクトなものが多いというのも特徴です。

サーキュレーターは使ってみるとお得なの?

 サーキュレーターを購入する際にはやはりお金が気になるところです。
 サーキュレーターの費用について少し計算してみましょう。

サーキュレータの電気代はかなり安い

 機器は我が家で使用しているアイリスオーヤマのサーキュレーター PCF-HD15N-Wをモデルに計算してみます。

 Amazonでの販売価格2,480円、機器の消費電力31W(0.031kW)、 電気料金1kWh当たり19.88円(税抜)とすると1時間使用した際の電気代は
 0.031kW ✖ 1h ✖ 19.88円 = 0.616円

 1時間当たり0.616円とかなり電気代は安くなります。

エアコン使用時は併用してもおトク

 エアコンの設定温度を1℃変えると約10%の節約になると言われているので、
 1年間を通して冷房3か月・暖房3か月を使用してエアコン電気代11,450円としたときの節約金額を考えてみると
11,450円 ✖ 90% = 10,305円 (1,145円の節約)

サーキュレーターも同じように使用したと考えると

0.031kW ✖ 8h ✖ 20日 ✖ 3か月 ✖2シーズン(冷暖房) ✖ 19.88円 = 592円

1年間で約600円の電気代しかならないため、エアコンのみ使用した場合と比べると

エアコンのみ使用エアコン・サーキュレーター併用
電気代11,450円10,897円(10,305円+592円)

 併用しても年間約550円の節約ができます。
 サーキュレーターの購入価格を2,500円と仮定しても5年使用すれば節約した電気代が購入額を上回ることになります。

 これは試算なので使用状況や使用期間によって大きく変わることがありますが、併用することで少なからず節約できるという結果は変わらないと思います。

おススメの機能は?

 サーキュレーターと言っても各メーカーから販売されている機器には様々な機能があります。
 いくつかおススメの機能を紹介します。

・左右首振機能

 安価なサーキュレーターは左右の首振機能がない固定タイプが一般的ですが、空気を循環させるには固定タイプだとまんべんなく部屋の空気を循環させられません。
 そこで機能として欲しいのが左右首振機能です。
その名の通り左右約90°程度に首振りするため、部屋の空気を循環させることが出来ます。

 アイリスオーヤマではPCF-HD15が左右首振り機能付きの機種になります。

・上下首振機能

 左右首振機能の機器にもう少し値段をプラスした機器に多いのが上下首振機能です。
 左右首振機能の機種でも垂直方向まで向きを変えることはできますが、上下の角度は手動で設定し固定されたものとなります。
 ここで追加機能として上下首振機能があります。
 上下の向きにも自動で首を振ってくれるので部屋全体の温度を均一化するには上下首振機能がおススメです。

 アイリスオーヤマではPCF-SC15Tが左右首振り機能付きの機種になります。

・タイマー機能

 他にも衣類乾燥に使用したい場合はタイマー機能があると便利です。
 就寝時や外出時の衣類乾燥時にはタイマー機能があると自動的にOFFになるため、消し忘れ防止に効果的です。

 これもアイリスオーヤマではPCF-SC15Tがタイマー機能付きの機種になります。

まとめ

 サーキュレーターの特徴や使い方をご紹介させていただきました。紹介した内容についてまとめると次のとおりです。

  • サーキュレーターは部屋の空気を循環させ温度を均一化してくれる
  • エアコンと併用することで電気代を安くすることが出来る
  • 衣類乾燥のサポートとしても使うことが出来る

 現在、サーキュレーターは様々なメーカーから発売されています。そのためデザインや機能、価格帯も多種多様です。自分のライフスタイルに合ったサーキュレーターを手に入れて、経済的にもお得なライフスタイルが見つかるといいですね。

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