キーホルダーが壊れて次のように感じたことはありませんか?
- ワイヤーの針金が飛び出てしまって危険
- 壊れた部分でケガしてしまった
- 他の物を傷つけてしまった
ワイヤー型キーホルダーのワイヤー部分から針金が飛び出していて、ケガをしたりものを傷つけたりしたことはありませんか。
壁掛テレビ台や壁面収納棚などを自作してきたDIY歴15年のがじょろがワイヤー型キーホルダーの修理方法について解説します。
熱収縮チューブをワイヤーに被せて飛び出た針金を押さえ、キーホルダーを修理します。
ホームセンターで入手できる材料で修理でき、お気に入りのキーホルダーを再び使い続けられるのでおススメです。
修理することでデザインも変わり、より個性的なキーホルダーにも仕上がり、一石二鳥になります。
キーホルダーの故障
今回壊れててしまった部分はキーホルダーの留め具部分です。
留め具といってもチェーン型やストラップ型など様々ありますが、今回壊れてしまったのはワイヤー型のキーホルダーです。
針金が折れて突き出している
一見壊れているように見えませんが、ワイヤーから針金が飛び出ています。
細い針金を編み込んでひも状にしたワイヤーは同じ太さの針金と比べて簡単に曲げることが可能です。
ただし、細い針金を使用しているため折り曲げたりするとワイヤーを構成している針金が折れてしまうことがあります。
折れた針金は編み込みの力を失い、外側に先端を突き出すような状態になってしまいます。
折れた状態は二次被害を招く
針金が突き出した状態ではケガをしてしまったり、他の物をキズつけてしまう恐れがあります。
ケガやキズを防止するためにもワイヤー部分が壊れていたら早めに対処することが大切です。
ワイヤー故障の対処方法
ワイヤー故障の対処方法としては ①交換する ②修理する 2つの方法があります。
交換する方法
ワイヤー交換は一番簡単にできる方法です。
Amazonなどでワイヤー型の留め具が10個入で販売されています。
価格は1,000円以下なので手頃に購入できます。
工作が苦手な方であれば交換が一番簡単で確実な方法です。
修理する方法
飛び出た針金を抑え込めればそのまま使い続けられます。
針金1本折れてもワイヤーにはキーホルダーを保持する力が十分あるので問題はありません。
今回は電気工作で使われる熱収縮チューブを利用して修理します。
熱収縮チューブとは
電気工作に使用され、熱を加えると縮む特性を持つ樹脂チューブです。
樹脂のため絶縁性もあり、配線接続部の保護カバーに用いられます。
ホームセンターの電気工作コーナーにあるため簡単に入手することができます。
実際に修理してみた
今回はワイヤーの交換ではなく熱収縮チューブを使用してワイヤーを修理します。
準備するもの
準備するものは以下の通りです。
- 壊れたワイヤー
- 熱収縮チューブ
- カッター
- ラジオペンチ
- ガスコンロ
熱収縮チューブはワイヤーの金具が通る最小限の大きさ直径2.0mmを選択しました。
壊れた個所の確認
このワイヤーが壊れている部分は端から3分の1当たりの部分です。
拡大してみると針金が1本飛び出ています。
修理の方針としては
ワイヤー全体に熱収縮チューブを被せて収縮させ、飛び出した針金を押さえ込みます。
接着剤で仮止め
熱収縮チューブを通しやすくする準備をします。
飛び出た針金を接着剤で仮止めして、チューブを通した時に引っ掛からないようにします。
飛び出した針金に接着剤を付けてラジオペンチで押さえます。
接着剤が固まったら仮止め完了です。
接着剤でくっ付いていますが、仮止めなので補修部分は曲げないように注意します。
熱収縮チューブの選定
今回用意した熱収縮チューブは内径2.0mmのものです。
ワイヤーキーホルダー両端の金具のうち、小さな方がギリギリで通るサイズにしました。
熱収縮チューブ挿入
収縮すると長さも多少短くなるため、熱収縮チューブをワイヤーより少し長めに切り出します。
収縮後に長さが足りないことを避けるためにも、余長を持たせておくと良いです。
切り出した熱収縮チューブを小さい金具側から通します。
この時も仮止めした部分には力を加えないようにしてチューブを通します。
コンロで熱収縮
ワイヤーを熱収縮チューブで覆えたら熱収縮させます。
熱を加える方法としてはいくつかあります。
- ドライヤー
- 半田ごて
- ライター
- コンロ
初めての方は安全かつ手軽なドライヤーをオススメします。
火で炙る方法が一番早いですが、火力や離隔距離を誤るとチューブを焦がしたり火傷することもあるので注意してください。
熱収縮したチューブの加工
針金が飛び出した部分も膨らみが微妙にありますが、覆えています。
ワイヤー部分のみ覆えればよいので熱収縮チューブを金具の手前でカットします。
小さい金具の方から熱収縮チューブを通していたので留め具用のスリーブが反対側にある状態です。(本来の位置とは逆側)
このスリーブを元の位置に戻します。
熱収縮チューブの厚みでスリーブが通し辛くなります。
無理に通すとチューブを破いてしまうため、優しく丁寧に少しずつ移動させてください。
出来栄えも許容範囲
熱収縮チューブをカットする際にスリーブに影響され、厳密にワイヤー端部までは覆えていません。
寸法として1~2㎜ワイヤーが露出している状態です。
しかし、スリーブを回して固定するとスリーブの端部が露出部分を飲み込んで、隠れてくれました。
キーホルダーを取り付けている状態ではワイヤーが露出しないので見栄えも統一できました。
修理完了
キーホルダーをもとに戻して修理完了です。
パッと見て違和感のない仕上がりになりました。
ワイヤーも飛び出ずにしばらくこのまま使い続けられます。
まとめ
熱収縮チューブを使って針金が飛び出たワイヤーを修理しました。
ワイヤーも低価格で販売しているのでワイヤー交換も考えました。
しかし、熱収縮チューブで修理してみると意外と落ち着いた感じのキーホルダーに仕上がりました。
キーホルダーを取り付けている状態ではワイヤーが露出しないので見栄えも統一できました。
もし、針金が飛び出したワイヤー型キーホルダーに悩まれている方は熱収縮チューブでの修理も検討してみてはいかがでしょうか。
ワイヤー部分が黒くなり、世界で1つだけのキーホルダーにもなったので個人的に満足しています。
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