夏を迎える前にエアコンが欲しいけど安く抑えたい!でも、中古エアコンは不安という方に向けて、実際に中古エアコンを買ってみた感想を交えながら中古エアコンの特徴をお伝えします。
今回中古エアコンを購入したのはエアコン販売王という中古エアコンを専門に取り扱っている会社です。中古エアコンの機器代・送料・取付工賃を全て含めエアコン販売王に注文して取付けてもらいました。
中古エアコンの購入検討時にいろいろと不安・疑問に思った点もいくつかあったので不安点を一つずつ紹介しながら中古エアコンの特徴をお伝えします。
粗悪品が届くのでは?
中古品って壊れやすかったりするんじゃないの?
中古品はその名の通り使用した機器であるため、それまでは正常に動作していても今後故障してしまう可能性はあります。
その不安を解消するためにエアコン販売王では販売している全てのエアコンに「1年保証」が付いています。
購入後1年間以内に故障した場合、購入代金額の範囲内で対応してもらえる保証となっています。また、オプションとして保証期間を延長した「3年保証」「5年保証」も用意されており、中古品購入時の「正常動作の不安」への対策も行っています。
さらに詳しくはHPに掲載されているのでこちらもチェックしてみてください
→ エアコン販売王の保証内容
中古品は汚いのでは?
中古品って誰かが使ったものだから汚いんじゃないの?
エアコン販売王では買取った中古エアコンについて分解洗浄を行っています。
分解洗浄というのはその名の通り、室内機はカバーや熱交換器を取り外して隅々まで洗浄することです。室内機・室外機ともに分解洗浄で隅々まで清掃し、その際に不良個所の点検も行われるので中古品とは言っても動作が確認された状態で販売されます。
しかしながら、エアコン販売王での分解洗浄でも落としきれない汚れがありますが、その場合は販売ルートに乗せることはなく部品取りや廃棄されるようになっています。
そのため、販売されているエアコンは全て洗浄済みのものとなります。
中古品というと「誰かが使用した品物」ということで抵抗感がある方もいると思いますが、エアコン販売王で取り扱っている商品は分解洗浄されているため、室外機に雨染み跡が残っているなど「若干の使用感」はあるものの、大きな傷や室内機からのカビ臭さなどは一切ありません。
「中古品にしては綺麗」という印象です。
冷媒管については買取時の配管を流用するのではなく、新しい配管で繋ぎなおすため、配管からの冷媒漏れリスクも最小限に抑えられています。
工事が煩雑なのでは?
中古品の取付ってしっかりやってくれるの?
工事の出来具合については作業者の熟練度や能力によって左右されることもあります。
しかしながら、作業前の事前連絡や当日の対応・作業場所の養生などはテキパキと行われ親切丁寧な印象を受けました。
室内機の取付場所・室外機の配置場所・配管の経路などは細かく確認し、取り付けイメージを共有してから作業をしてもらったため不安を感じることはありませんでした。
また、設置後の仕上がりについても作業の丁寧さが確認できるものでした。
冷媒管・ドレン管・配線ケーブルの仕上がり
室内機と室外機を繋いでいる各種配管ケーブルがありますが、各配管については空調用テープを巻いて仕上げています。そのテープ巻き付けについても、各配管の分岐先まで巻いていて丁寧な作業というのが確認できました。
電源ケーブルの仕上がり
室内機側の電源ケーブルにはアース線が付属しています。
このアース線もコンセントに接続するだけで機能を果たしますが、見栄えを考慮し一定の間隔で電源ケーブルとインシュロックで固定されています。
電源ケーブルとアース線はインシュロックで固定しなくてもエアコンの動作に影響はありませんが、利用者から綺麗に見せるため、一工夫しているなと感じました。
部品の引き渡し
賃貸物件では退去時の復旧が条件となっている物件がほとんどだと思います。
復旧時にはエアコン配管を通したスリーブの蓋も戻さなければなりません。今回の作業で取り外したスリーブの蓋とパッキンについてもしっかりと受け渡していただきました。
さらには蓋の取付ネジも受け渡すと紛失することが多いため、スリーブ部分にあえて取り付けておき、復旧時の作業員さんがネジを探す手間を省けるような配慮もしてくれました。
中古品は意外と割高では?
中古品でも綺麗な機器を丁寧に取り付けてもらえるのは分かったけど
電気代とか考えたら中古品の方が高くつくんでしょ?
中古品となれば型落ち品、いわば効率の悪い機器というイメージがあります。
実際に現行品に比べて効率が落ちているのは事実です。
ただし、現行品とどの程度の差があるのかでその判断が変わってくると思います。
そこで、実際に今回購入したエアコンと現行品とで電気代にどのくらい差が生まれるのか比べてみました。
今回購入したエアコンは三菱製です。
三菱ルームエアコン 霧ヶ峰 MSZ-GV2217-W 2017年製造
エアコン販売王では売り尽くし特価セールというキャンペーンを行っており、そのキャンペーンを利用して43,000円(工賃込・税込)で購入しました。
中古品と新品にどのくらいの差があるのか三菱・霧ヶ峰の現行品と比較した表が次の表です。
型番 | 定格能力 <冷房> | 定格能力 <暖房> | 定格消費電力 <冷房> | 定格消費電力 <暖房> | 価格 (工賃込・税込) |
MSZ-GV2217-W(中古品) [2017年製] | 2.2kW | 2.5kW | 0.655kW | 0.545kW | 43,000円 (エアコン販売王) |
MSZ-GV2222-W(新品) [2022年製] | 2.2kW | 2.2kW | 0.655kW | 0.470kW | 59,300円 (価格.com) |
購入価格としてエアコン販売王と価格.comを比較してみました。
エアコン販売王では送料・工賃込の値段だったので価格.comでも機器代42,800円+工賃16,500円+送料0円の総額で比較します。
両者を比較すると購入時の価格差は16,300円
現行品の取付費程度は安くなります。
中古品が安く買えるのは予想通り、何年使用するかがポイント
それでは、両者の電気代について比較してみます。
エアコンを年間通して次のような運転を想定し電気料金を試算します。
- 8時間/日
- 20日/月
- 冷房 7~9月 3ヶ月間
- 暖房 12~2月 3ヶ月間
- 電気料 19.88円/kWh(税抜)
それでは機種ごとに電気料を見てみましょう。
型番 | 冷房時 | 暖房時 |
MSZ-GV2217-W [2017年製] | 0.655kW ✖ 8時間 ✖ 20日間 ✖ 3ヶ月 ✖ 19.88円 = 6,250円 | 0.545kW ✖ 8時間 ✖ 20日間 ✖ 3ヶ月 ✖ 19.88円 = 5,200円 |
MSZ-GV2222-W [2022年製] | 0.655kW ✖ 8時間 ✖ 20日間 ✖ 3ヶ月 ✖ 19.88円 = 6,250円 | 0.470kW ✖ 8時間 ✖ 20日間 ✖ 3ヶ月 ✖ 19.88円 = 4,484円 |
冷房能力は同じなので冷房時の電気料は両者とも6,250円のため差額は0円
暖房能力が違うため電気料の差5,200円-4,484円=716円が発生します。
電気料金においては現行品の方が年間で716円安く使えることになります。
ここで今後何年間エアコンを使用するかという点がカギを握ります。
例えば、今回購入したエアコンは2017年製ですが、「設計上の標準使用期間」は「10年」と記載されています。
そのため2027年までは使用できると判断できます。
それでは、2027年までの残り5年間使用した場合の電気代を比較してみます。
- 中古品 5年間の電気代 (6,250円+5,200円)✖5年間 = 57,250円
- 現行品 5年間の電気代 (6,250円+4,484円)✖5年間 = 53,670円
5年間使用した場合の電気代は中古品で57,250円、現行品で53,670円です。
その差は3,580円
もし10年間使い続けた場合の電気料の差は7,160円
電気代の差としては10年間で約7,000円の差額しか発生しません。
このことから、よほど古い型式で効率の悪いエアコンでなければ電気料金の差額よりも購入金額の差額の方が大きいとわかり、中古エアコンが総額でも安いことが確認できます。
まとめ
それではエアコン販売王で中古エアコンを購入した場合の特徴をまとめます。
- 販売品については全て分解・洗浄を行っている
- 「使用感」はあるもののカビ臭さやヤニ臭さもなくキレイな状態で販売されている
- 配管については新品で取り付けられる
- 作業前に配置場所や配管経路を確認したうえで作業するため、分からないことも聞くことが出来る
- 全ての商品に「1年保証」が付いているため故障しても対応できる体制となっている
- オプション料金を追加すれば「3年保証」「5年保証」まで延長することが出来る
- 購入費や電気代を総額で計算した場合、新品よりも安いことが多い
中古エアコン(エアコン販売王)をおススメする人
さて、中古エアコンの特徴をまとめたところで、中古エアコンの購入にはどのような方がおススメかという点もまとまると次のような方におススメします。
- 購入費や電気代などコストを抑えたい人
- 使用感があっても正常に動けば良いと考えている人
- 中古でも故障した時に保証が付いていて欲しい人
このような方であればエアコン販売王での中古エアコン購入をおススメします。
最後に、中古エアコンを購入する際の注意点をお伝えします。
中古エアコンの販売はエアコンを下取りする人からの現品引き取りから始まるため、エアコン販売王HPで掲載している機器は全て1点ものとなります。
同製造年の同機種が再度販売されることはなかなかありません、同じ機種でも年式が新しい機種や古い機種が今後掲載されるかどうかもわからないのが現実です。
気になる機種があれば購入の検討をすることをおススメします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
中古エアコン購入の判断材料にしていただけたら幸いです。
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