- オリジナルデザインのステッカーを作りたい
- 自作ステッカーを安上がりにしたい
- 市販ステッカーは高価
世界で1つだけのオリジナルステッカーでドレスアップしてみよう!
壁掛テレビ台や壁面収納棚などを自作してきたDIY歴15年のがじょろがオリジナルステッカーの作成方法について解説します。
オリジナルステッカーに必要な道具から作り方までを紹介しています。
この記事を読むことでオリジナルステッカーの作り方がわかります。
1,000円で道具を揃えて、世界で1つだけのオリジナルステッカーを作り、唯一無二のデコレーションをしていきましょう!
メーカーロゴをオリジナルステッカーにすることも可能です。 ただし商標権があるためメーカーロゴをコピーしたステッカーの利用は個人利用に限ります。
【初心者向】デザインナイフでステッカー作成
オリジナルステッカーの作成方法は2つあります。
- 手切り
- プロッター
プロッターの特徴はステッカーのデータを入力すると自動でカッティングしてくれる点です。
その代わりプロッターは家庭用でも3万円程度の価格になります。
「オリジナルステッカーを大量に作りたい」という希望がなければ手切りから始めてみましょう。
手切りに必要な道具については後述しますが1,000円あれば最低限のものが揃います。
【6ステップ】オリジナルステッカーができるまで
オリジナルステッカーを作成する手順は主に6工程です。
- 好きなデザインを印刷
- 印刷した紙をカッティングシートへ貼付
- デザインに沿ってシートの切り出し
- 不要な部分を取り除く
- ステッカーにマスキングテープを貼って台紙から剥がす
- 好きな場所にステッカーを貼る
準備するもの|100円ショップでも揃えられる|
ステッカー作成に必要な道具は次のとおりです。
- カッティングシート
- デザインナイフ
- カッターマット
- ピンセット
- 定規
- マスキングテープ
- デザイン用紙
- スティックのり
全て100円ショップで揃えることもできます。
ただし、手切りの場合はデザインナイフの切れ味によって仕上がりに大きく影響がでます。
デザインナイフはホームセンターやホビーショップで販売されている切れ味の良いものを揃えた方が無難です。
また、カッティングシートも貼り付ける場所を考慮して材質を選びましょう。
車・バイク・アウトドア用品に貼る場合は雨や紫外線に強いカッティングシートを選びましょう。
ステッカーサイズが大きくなければ東急ハンズで販売されているカッティングシート端切れセットもおススメです。
【ステップ1】デザインを印刷
好きなデザインをコピー用紙に原寸大で印刷します。
このとき、デザインを反転させるなどの加工は必要ありません。
また、デザインナイフで輪郭を切るため、境目がハッキリするように濃い目に印刷し、デザインより一回り大きめに切り取ります。
【ステップ2】デザイン紙を貼付け
切り取ったデザイン紙をスティックのりを使ってカッティングシートに貼り付けます。
このとき、次の2点に注意しましょう。
- のりを塗りすぎない
- 最後にデザイン紙を剝がすため、しっかりと糊付けしてしまうと剥がれないことがあります。
- 心配であれば接着力の弱いスティックのりも活用してみてください。
- カッティングシートの端から貼る
- 今後のステッカー作成にも使用することを考えて、できるだけ最小限の使用範囲にすることでカッティングシートの節約になります。
デザイン紙を縦横どの向きに配置するかによって残りのカッティングシート量が変化します。
写真の場合余りのシートで「横長・縦長のデザイン」には制限がありますが「大きな正方形のデザイン」は可能です。他にも作りたいデザインがあればすべて仮置きして考えてみましょう。
カッティングシート補強
失敗対策としてカッティングシートの裏側にマスキングテープを貼りましょう。
デザイン紙を貼り付けたらデザインに沿って切る作業に入りますが、力加減に慣れるまではカッティングシートの台紙まで切ってしまうことがあります。
台紙まで切ってしまうとカッティングシートがバラバラになり、デザインが崩れてしまいます。
デザインが崩れてしまってはオリジナルステッカーといっても良いものとはなりません。
慣れないうちは台紙の裏面にマスキングテープを貼って補強することをオススメします。
補強はマスキングテープのほか、養生テープ・ガムテープなどでも代用可能です。
ただし、やり方は人それぞれなので次のような手順で試行錯誤してみると良いでしょう。
- 試しに切ってみて感覚を掴んでみる
- カッティング中にその都度確認して、切りすぎた時にその部分だけ補強する
- 切りすぎてしまうことが多いので全体を事前に補強する
カッティングしたらその都度裏面を確認することを心がければ、台紙を切ってしまった場合もすぐに対処できます。
【ステップ3】超重要!デザイン切り出し
準備が整ったらもっとも重要なカッティング作業となります。
カッティング作業は最も重要であり、地味であり、出来上がりに大きく影響を及ぼします。
カッティング作業は集中して地道に切り抜くしか方法はありません。
途中、気を抜くと切り過ぎたり線がよれたりして、出来上がりが汚く見えてしまう原因になります。
ミスをしてしまうと一気に集中力が切れてしまうので要注意です。
休憩を挟みながら集中が切れないよう作業していきましょう。
力加減としては台紙の裏側にデザインナイフの後が薄く入るくらいが丁度良い加減です。
カッティングシートのみを切ろうとすると、意外と切り残しが生じるため、「台紙にしっかりと跡を残す」くらいの気持ちが良いと思います。
力を入れすぎると台紙まで切ってしまいますが、その時は台紙の裏面を補強すれば問題ありません。
ポイントとして中央から外側に向けて刃を動かすと、切りすぎを避けることができます。
<切るときの心構え>
- 切る作業なのでケガをしないように
- 台紙にカット線は残ってOK
- 台紙まで切ってしまっても、分離しなければ大丈夫
- 台紙まで切ってしまった場合は裏側から補強
直線のカット
デザインナイフの基本的な切り方はペンを持つように握って引きながら切ります。
ペンを握るように持つことで垂直から少し傾けて持つことができ、ちょうど良い切れ角を維持できます。
直線を切る場合はどんなに短くても定規をあてて切りましょう。
曲線のカット
デザインには直線のほか曲線もあり、デザインによっては曲線の方が多いこともあります。
曲線を切るコツは「刃を動かさずにシートを回転させること」
刃を動かそうとすると変に力が入り綺麗な曲線を描くことができません。
ハサミで曲線を切る時と同様に、刃を固定してシートを回転させながら切りましょう。
一例として刃を固定し右利きの人はシートを反時計回り、左利きの人はシートを時計回りに動かすとスムーズに切れます。
半径が小さくなるほど曲線切りの難易度は高くなります。
切り方は千差万別なので、切りやすく綺麗に仕上がる方法を見つけてみてください。
角の切り込み
デザインに角がある場合は要注意です。
角は表面上切れているように見えてもシートの下部分は切れていないことがあります。
角を切る時には刃を下に押し付けて角切りしてから横引きすると切り残しを回避することができます。
特にこの切り方は内側の角部分に有効です。
カットの順番
デザインを切り抜く順番として次の部分を優先的に切り始めます。
- 小さな部分
- 切り抜くと剥がれてしまう部分
- 紙の中央にある部分
また、切る方向としてはデザインの中央から外側に向かって切ると余計な切れ込みを少なくすることができます。
ただ、曲線は切りやすい方向があるので曲線切りや角切りを併用しながら切りましょう。
切り終えたら表面・裏面から全ての境界線に切り込みが入っているか確認します。
【ステップ4】余分なカッティングシートを取り除く
デザインのすべてを切り終えたら完成は間近です。
デザインとして残さない部分を剥がします。
まずは、デザインの内側部分から剥がし、次にデザイン外側部分を剥がします。
このとき、切り込みが甘く切れていない部分は、無理に引っ張らずにもう一度切り直します。
無理に引っ張るとカッティングシートが寄れてしまったり、最悪の場合引きちぎれてしまいます。
ここで引きちぎれたら最初から別のシートでやり直すしかないため、最後まで慎重に扱いましょう。
途中まで剥がしたシートが邪魔な時は途中で切りましょう。
ふとした時にデザイン部分に貼りついてデザイン部分を台紙から剥がしてしまうことがあります。
また、うまく剥がれないときは剥がす方向を変えながらやってみるのも効果的です
横方向は剥がれにくくても縦方向は剥がしやすいこともあります。
デザインの角や細かい部分は爪楊枝などで押さえながらピンセットで剥がすとうまくいきます。
デザイン紙剥がし
余分なカッティングシートを剥がし終えたらデザイン紙を剥がします。
スティック糊で貼ったデザイン紙のみを剥がします。
剥がれにくい場合には湿らせたタオルを乗せて水分を含ませましょう。
デザイン紙に水分が染み込むことによって剥がれやすくなります。
糊残りの対処
剥がし終えた後のカッティングシート表面に糊が残ってしまう場合があります。
そんな時は手指消毒用アルコールをキッチンペーパーにつけて拭き取ると取り除くことができます。
手指消毒用アルコールのほか、無水エタノール・パーツクリーナー・ペイント薄め液などでも落とすこともできます。(後者ほど強力になるため要注意)
カッティングシートを痛めてしまうこともあるため、端切れなどで色落ちや変質しないかを事前に確認してから作業しましょう。
【ステップ5】転写準備
デザイン紙も剥がし終えたら転写作業に移ります。
カッティングシートの上にマスキングテープを貼付けます。
転写に使用する転写シートというものも販売されています。
マスキングテープよりも転写シートの方が作業性は良いのですが、私はいつもマスキングテープで代用しています。
マスキングテープを貼ったら、デザインを指でなぞってカッティングシートと密着させて準備完了です。
ワンポイント|マスキングテープの特徴
マスキングテープにも壁紙用・塗装用・シーリング用などいろいろな種類があります。
その中でも壁紙用が一番良いと思います。
壁紙用は壁に貼付けても壁紙を痛めつけない程度の粘着力なのでカッティングシートの転写にはもってこいです。
逆に塗装用などは粘着力が強すぎるため、転写時にカッティングシートがマスキングテープから剝がれにくくなることがあります。
【ステップ6】ステッカー貼付
転写の準備が整ったら実際にカッティングシートを貼り付けます。
貼る場所は事前に中性洗剤かアルコールなどで脱脂しておきましょう。
台紙からカッティングシートをマスキングテープごと剥がして貼り付けます。
貼付けたら指・タオル・厚手のポイントカード等でなぞって圧着しながら気泡を抜きます。
気泡を抜く際も中心から外側に向けて抜いていきましょう。
圧着が完了したらカッティングシートが剥がれないようにやさしくマスキングテープを剥して完成です。
まとめ
オリジナルステッカーは貼り付けたもののイメージをガラッと変え、貼り付けたものは世界に1つだけのオリジナル品になります。
旅行カバンやギター・アウトドア用品などアイデア次第で自分の持ち物がオリジナル品となります!
まずは「シンプルなデザイン・スマホ程度の大きさ」で難易度を下げて挑戦してみましょう!
慣れてきたら複雑で細かいものなど更なるオリジナル作品にチャレンジしてみてください!
まとめ|道具購入リンク
手切りに必要な道具についてご紹介します。
デザインナイフ・カッターマットの2点は品質の良いものを購入することをオススメします。
手切りの場合は「切れやすい=仕上がりも良い」という関係性があるためです。
購入するのであればカッターでおなじみのOLFA商品がオススメです。
そこまで高価ではないのでオリジナルステッカーを作る際には購入しておいて損はないと思います。
デザインナイフは替刃式なので交換刃を購入すれば経済的にステッカー作りを楽しめます。
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