カフェのテーブルがぐらついていてこんな経験はありませんか?
- コーヒーをこぼした
- お気に入りの席を諦めた
- 作業に集中できなかった
行きつけカフェのお気に入り席で時間を過ごそうとしてもテーブルがぐらついていたら落ち着いて過ごすことができません。
壁掛テレビ台や壁面収納棚などを自作してきたDIY歴15年のがじょろがぐらつくテーブルの直し方について解説します。
この記事ではテーブルがぐらつく原因と簡単に解決できる方法について紹介します。
ぐらつくテーブルを簡単に直してカフェ席を選び直さずに気持ちよく利用しましょう。
テーブルに付属しているアジャスターを使えばぐらつきも1分で解決できます!
【解決】アジャスターで脚の長さ調整
テーブルの脚底にはアジャスターという脚の長さを調整する部品が付いているものがあります。
カフェのテーブルにもアジャスター付きのものが使用されている店舗も見かけるようになりました。
アジャスターを使って高さを調整することによって、ぐらつきを解決することができます。
【原因】テーブルがぐらつく4つの原因
テーブルがぐらついてしまう原因は主に次の4点です。
- 脚の長さが違う
- 脚の下にゴミがある
- 床が水平ではない
- ネジ・ボルトのゆるみ
1.脚の長さが違う
当たり前ですが、脚の長さが違えばテーブルがぐらつきます。
この発生要因としてはテーブルの歪みです。
テーブルを移動させたり、ものを置いたりと長年使用しているとテーブル自体に歪みが生じます。
その歪みによって各脚の長さが異なり、ぐらつきが発生します。
2.脚の下にゴミがある
テーブルの脚にゴミが挟まっていることもあります。
ゴミやホコリが挟まっているとテーブルが不安定になりぐらついてしまいます。
3.床が水平でない
普段何気なく過ごしている床は水平に見えて完全な水平ではありません。
完全な水平ではないといっても不良工事というわけでもありません。
床が木材の場合は空気の乾燥によって、
コンクリートの場合は表面のシート糊の厚さなどによって若干の凹凸が発生しています。
凹凸がある床に水平なテーブルを置くと、接地面の高さによりぐらつきが発生してしまいます。
4.ネジ・ボルトの緩み
長年の使用でネジが緩み、テーブル自体がぐらついてしまうことも原因の1つです。
会議室や商業施設のテーブルなどは不特定多数の人が使用するため、ネジの緩みが発生する可能性が高まります。
また、組み立て式のテーブルも組立て時のネジの締め付けが甘いと緩みやすくなります。
【効果的】長さ調整にはアジャスターが有効
ぐらつきの原因の中でも次の2つが原因のときにはアジャスターが有効です。
- 脚の長さが違う
- 床が水平でない
アジャスター … テーブルの脚底に付属しているテーブル高さを微調整するための部品
アジャスターはネジと同じ構造をしています。
時計回りに回すとネジが締まるように短くなり、
反時計回りに回すとネジが緩むように長くなります。
アジャスターの調整方法【基本編】
アジャスターで高さを微調整するときは次の手順で行います。
- 調整するテーブルを押さえてぐらつかないようにする
- 床との隙間がある脚のアジャスターを見つける
- 反時計回りにアジャスターを回して長くする
- アジャスターが床に接地したら調整完了
アジャスターを調整する脚は1本です。
テーブルがぐらついているときは次の状態となります。
- 対角する2本脚は既に接地している
- 他の対角する2本のどちらかが脚が短い状態になっている
アジャスターは他の対角する2本のうち1本を調整することで4本の脚がすべて床に接地する状態にできます。
アジャスターの長さにも限界あり【要注意】
アジャスターにも調整できる長さ限界があります。
既に全てのアジャスターが長くなっている場合はそれ以上長くするのは危険です。
アジャスターにも長さに限界があり、長くすると不安定になります。
アジャスターが長い状態だと予期せぬハプニングでアジャスターが外れ、テーブルが傾いたり倒れる危険性があります。
アジャスターはぐらつきを解消するために微調整するものだと割り切って考えましょう。
アジャスターの調整方法【番外編】
全てのアジャスターが長い状態のときは次の方法でぐらつきを直します。
- アジャスター1本を短くして調整する
- 全てのアジャスター長さをゼロに戻してから調整を始める
アジャスターを短くして調整する場合は長くする方法と逆の方法で調整します。
しかし、短くしながら調整するのは意外と難しい作業です。
難しい場合は全てのアジャスターを短くしてからアジャスターの調整方法【基本編】を行った方が簡単に調整できます。
アジャスターがあるテーブル【オフィス編】
会議用の長テーブルには確実にアジャスターがついています。
今まで見てきた会議用テーブルで付いていないテーブルは見たことがありません。
会議や講習会でぐらつきが気になったときはアジャスター調整することで即解決できます。
特に講習会ではメモを取るため、テーブルがぐらついていると集中が切れてしまいます。
講習会に集中するためにも始まる前にアジャスター調整することをオススメします。
もしもの時の解決方法【3選】
アジャスターがない場合はぐらつきの原因である隙間をどうにか埋めるしかありません。
解決方法としては次の3点です。
- テーブルを90度回転
- ゴムシートを挟む
- ダンボールや布を挟む
テーブルを90度回転
床は完全な水平でないということが原因であるならばす高さが合う面を探すというものです。
テーブルを90度回転させて脚の位置を変えると一致する部分が見つかることもあります。
円形テーブルでは45度など刻んで回転させると一致する部分を見つけやすくなります。
長方形のテーブルの場合は縦横に水平移動させたり、180度回転させる方がレイアウトを大きく変更しなくて済みます。
ゴムシートを挟む
ホームセンターなどで売られているゴムシートやクッションシートを置くのも効果的です。
隙間を埋められて床の傷防止にもなりますが、ゴムシートを購入しなければなりません。
また、材質によってそれぞれの特徴があります。
- ゴムシート → ズレ防止
- クッションシート → キズ防止
ゴムシートはズレ防止の効果があります。
床と脚がゴムの摩擦でズレにくくなるため、家具を動かさない場合はゴムシートがオススメです。
クッションシートはキズ防止の効果があります。
床と脚の間にクッションを挟み込むことで摩擦を低減させ引きずりやすくなります。
また、クッションのおかげで床をキズつけることがありません。
定期的に家具を動かして掃除する場合などはクッションシートがオススメです。
ダンボールや布を挟む
最も格安な方法は端材を使って隙間を埋める方法です。
端材としては次のものがあげられます。
- 段ボール
- ベニヤ板
- 布
- 新聞紙など
ただし、安価で手に入るがゆえに端材にはデメリットもあります。
メリット | デメリット | |
段ボール | 手に入りやすい 加工しやすい | 潰れると高さが合わない |
ベニヤ板 | 潰れない | 加工に手間がかかる 床が傷つきやすい |
布 | 手に入りやすい 加工しやすい | 滑りやすくなる ホコリがたまりやすい |
新聞紙 | 手に入りやすい 加工しやすい | 滑りやすくなる 床にインクが擦れて汚れる |
端材がズレてしまったり、重みによって薄くなると再び隙間ができてしまいます。
端材を利用するときにはデメリットにも注意して利用してください。
床との隙間がないのにぐらつく【原因は構造】
脚と床の間に隙間がなくてもぐらついていることもあります。
そんなときの原因は次の2つです。
- ネジをしっかり固定
- 木工用ボンドで固定
ネジをしっかり固定
テーブル自体がぐらついている場合はネジを締めます。
ネジの緩みによって組立て部分に隙間が発生したことが原因になります。
緩んでしまったネジを締め込むことでぐらつきを解消することができます。
カフェテーブルのぐらつきがネジだった場合は店員さんに伝え、すぐにテーブルを使用禁止にしましょう。
ネジが緩んでいる状態は構造的に不安定なため、荷重がかかった時に倒れたりすることが考えられます。
テーブルが壊れたり、人がケガする前に使用禁止にしてください。
木工用ボンドで固定
ネジで締めこんでいないような組立てテーブルについては木工用ボンドで隙間を埋めます。
組立て部分に隙間ができているため、隙間を埋めつつ固定するために木工用ボンドを塗りましょう。
ボンドを塗って乾いたらぐらつきが解消されています。
【即解決】ぐらつきはすぐに解消!
テーブルのぐらつきというのは様々な原因がありますが大きく2つに絞られます。
- 組立て部分によるもの
- 脚の長さによるもの
「組立て部分によるもの」は工具や材料が必要になるためすぐには解消できないこともあります。
しかし、「脚の長さによるもの」については応急処置を含めすぐに対処できます。
カフェでお気入り席のテーブルがぐらついていたらテーブルの脚底を確認してみましょう。
アジャスターが付いていたらアジャスター調整ですぐに解決できます。
アジャスターがなくてもテーブルを回転・移動させてみることで解消されることがあります。
カフェテーブルのぐらつきを解消して落ち着いたひと時を過ごしてください。
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